ぴょん(猫)平成19年(2007年)~令和4年(2022年)

 今日は令和4年3月5日(土曜日)です。
 15年前の今日、ぴょんはやってきました。平成19年(2007年)3月5日(月曜日)のことです。

 そして今日ゴローニャが天に召されました。

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15年前の今日

 今日は令和4年3月5日(土曜日)です。
 15年前の今日、ぴょんはやってきました。平成19年(2007年)3月5日(月曜日)のことです。

 ほんの2ヶ月前まで「ぴょん」と声に出したり考えたり思い出すと、顔がほころび口元が緩んで楽しい気持ちになれたのに、今は寂しく悲しい気持ちになります。

 令和4年(2022年)1月5日(水曜日)、ぴょんは天に召されました。
 ぴょんのことを過去形で語らなければならないことは、とても残念なことです。生きているときに、このブログを書くことが、できていたならばと後悔しています。

その名は「ぴょん」

 この子の名前は「ピョン」にしました。あまり、ジャンプが得意ではない様子だったので、ピョン、ピョンと飛び跳ねることができるようにと「ピョン」にしたのです。ほかの猫たちの名前も全てカタカナです。動物クリニックでも、カタカナで「ピョン」と通してきました。

 この子を荼毘に付したとき、ペット霊園の方から「カタカナですか、ひらがなですか」と聞かれ、妻が「pyonはひらがなだね」とポツリ。
 「ピョン」は死んでから「ぴょん」になりました。
 ひらがなが似合う子だったのです。

 穏やかな性格で、誰とでも(人間でも猫でも(犬は除く))仲良くなれました。
 15年間、私たちを楽しませてくれました。
 妻も私も、一生ぴょんのことは忘れません。私たちの心の中に生き続けます。

妻の回想

 ぴょんが来たのはチャピが来てから、9ヶ月後のことです。
 3月5日の夜の9時頃、妻が台所にいると、勝手口から猫の鳴き声が聞こえてきます。
 「ナーン、ナーン」
 「寒いよー、寒いよー、お腹空いたよー」
 と言っているようです。
 勝手口を開けると、トコトコ入って来てリビングのチャピのごはんを食べ始めたそうです。
 この日は寒い日でした。

この日は異常気象?

 改めてぴょんが来た日の気温を調べてみました。驚くことに夜中の1時の気温が1番高く、それから右肩下がりになっています。ぴょんが来た21時頃の気温は7.9℃です。1ヶ月前の2月5日、2ヶ月前の1月5日、3ヶ月前の12月5日の同時刻の気温は、それぞれ9.7℃、9.1℃、9.2℃となっています。冬の季節の気温より低かったのです。
 3月になってからの同時刻の気温は、1日、2日、3日、4日それぞれ、12.3℃、15.0℃、18.0℃、20.5℃と右肩上がりになっています。さらに、前日の4日の最高気温は26.1℃を記録しており、夏日となっています。ですから、体感的には、7.9℃という数字よりさらに低く感じたものと想います。

おいおい、この子は

 うーん、顔が汚れています。風邪をひいているのでしょう。鼻水が出ていますし、眼も汚れています。翌日の夕方、動物病院に連れて行きました。
 生まれて初めて、その後も二度と見たことのない風景を見ました。鼻提灯です。ぴょんの寝顔をを観ていたら、なんと鼻提灯。それを見た妻は、
 「この猫はダメ、飼うのはやめ」
 しかし、あっと言う間に私たちの心をつかんでしまいました。

 それにしても、初めてきた家の中に躊躇なく入りこむ猫はあまりいないのではないでしょうか。ミーは私を選んで来たと思います。ゴローニャが庭で生活するようになったとき、家の中に入れましたが、興奮して私に抱っこされている状態でオシッコをしてしまいました。それで病気になるまで庭で生活しました。
 ランもいまだに家の中には入りません。入れてもそれほど興奮する様子はありませんが、すぐに外に出ようとします。

 手足の肉球は柔らかくきれいでしたので、家猫だったのは間違いありません。ミーのように飼い主とはぐれてしまったのかも知れませんし、ミーが、興奮してサンルームから逃げたように、何かのはずみで家を飛び出したのかも知れません。
 最初の数ヶ月は、元の家族のところに戻っていくんじゃないのかと心配でした。

ぴょんの特徴

身長は、それほどありません。
体重はありました。
手足は短く太い。爪は細く弱々しい。
トコトコッ、トコトコッ と走ります。
鼻はペチャ。耳は小さい。尻尾は太い。
眼はかわいいときもあります。
寝顔が不細工。眼がつり上がっています。
運動能力は低い。ほかの猫たちのようにタンス等に登ることはできません。
ぴょんが逃げ始めてからでも捕まえることができます。
2階の手摺に登ろうとしたら、そのまま落下。
サンルームに向かって走っていたら壁に激突。
イビキをかきます。
ウンコをお尻につけて歩きます。
オシッコとウンチのことでそれぞれ入院しました。
美味しいごはんを求めます。眼が必死。
賢い。好奇心旺盛。
人間は誰でも友だちと思っている様子。
猫たちとも仲良しです。
明らかにほかの猫たちより表情が豊かでした。
何を想っているのか、何を言いたいのかわかりました。

結局、つまり、かわいすぎます。

年齢詐称疑惑

 この写真はぴょんが来て2週間くらい経った頃の写真です。右のチャピは生後11ヶ月です。ぴょんのほうが小さいし、顔も幼い感じ。ですので、勝手にチャピより幼くて、生後4~5ヶ月くらいと判断しました。チャピがお兄さん、ぴょんが弟。そういう風に接してきました。
 ぴょんを荼毘に付したときペット葬儀屋の方が「この子の足と肩の接するところが、かなりすり減っています。はっきりとはわかりませんが、かなりの年齢だったかもしれません」。
 そういえば、身長は伸びませんでした。体重は増えましたが。私が想っているより長生きしていたのかも知れません。
 そう想うと、少しあきらめがつきます。少し、ぴょんの死に納得します。

立ったままドテッ、顔はパタリロ、バフとトントンが好き

 我が家に来たばかりの頃です。立ったまま、足も伸ばしたままで、横にドテッと倒れていました。前足を折りたたんで座るんじゃなくて、立ったまま倒れていました。脚が短いからできる芸当でしょうが、笑えます。
 ぴょんの脇に手を添えて抱き上げると、眼はパタリロ、その姿は海の妖精クリネオに似ていました。小さな耳、短い手足、白いお腹がクリネオにそっくりでした。

 バフとトントンが好きでした。バフとはファンヒーターのことです。暖かい風が流れ出すときに「バフ」と音がしますので、我が家ではそう読んでいます。バフのスイッチを入れて「ウー」と音がすると小さな耳が立ちます。身体も半分起き上がります。「バフ」と音がすると、トコトコ小走りでバフの前に行きます。よく温風を顔面受けしていました。
 いつからトントンがマッサージにことになったのかわかりませんが、「トントン」と言うと2,3秒じっとこちらを見て、私のそばに来ます。せっかく来たのだからと、マッサージやブラッシングをしてあげます。そうすると眼をつぶり気持ちよさそうに眼を細めます。

好奇心旺盛。この部屋には何があるの?

 好奇心旺盛な子でした。部屋が閉めてあると開けたくなるようでした。畳の部屋、トイレ、台所の収納庫などを開けてしまいます。
<畳の部屋>
 母の部屋でした。引き戸です。かなり重いのに爪を差し込んで開けてしまいます。爪を差し込めないように床から長さ90㎝の角材を打ち付けましたが、ジャンプして開けてしまいました。
 それならばと、さらに90㎝の角材を継ぎ足しました。その時のぴょんの表情が忘れられません。引き戸に隣接している靴棚から180㎝先をじっと見つめています。
 「あそこかあ」
呆然と見上げています。

 そんなに戸を開けたいのかと不憫に想い戸は開けたままにすることにしました。ミーが畳で爪とぎをしていたので、部屋を閉めておこうと考えたのですが、他の猫たちは畳では爪とぎをしないようです。各自爪とぎ場所は違っています。革製の椅子や布製のソファーでする子が多いです。前のチャピは壁でしていました。市販の爪とぎグッズでするのはロックだけのようです。

 部屋やトイレのカギはジャンプして開けていました。必死の形相です。でも、チョロは、ドアの下に爪をいれ、簡単にあけています。
 夜中にカタカタと音がします。台所のゴミ箱を移動させて、収納庫を開けているようです。何度開けても飽きることはないようです。妻と「また何かしよるぞ」と話し、下へ降りていくと、「何もしていないよ」と言わんばかりにトコトコと階段の下に現れます。何かしていることを知られたくないようです。

ぴょん②に続く
          


 




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